子供に関する動画や広告を見て思うこと
前回から間が開いてしまいました。としみつです。
本題とは関係ないのですが、この数ヶ月の間に「としみつメソッド」という抱っこ紐の使い方を発明しました。これを使えば、子供用の椅子がなくても、外食時に子供用の椅子がなくてもじっと座ってくれます。やり方は、腰のベルトを伸ばして大人用の椅子に座らせて固定するだけ。ぜひ皆さんもやってみてください。
としみつメソッド:腰ベルトを伸ばして、抱っこ紐を逆さにして、ベルトを留めるだけ。特許出願…はしていません。
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子供に関しての広告・プロモーションから気づいたこと
さて、今回は子供に関しての広告やプロモーションに関して触れようと思います。
最近、色々な広告を調べる機会があり、その時に出会った子供を扱う広告やプロモーションから、衝撃を受けるとともに自らを反省することが多くありました。この記事では様々な作品の紹介と、自分の感じたことを書いていきたいと思います。
働き方、親子関係、普段の生活など様々な問題を扱うものを紹介します。皆さんの感想も教えてもらえると嬉しいです。
なお、広告の是非を問うような解説記事ではなく、あくまで感想ですのであしからず。
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家族と仕事:サイボウズ ワークスタイルムービー「大丈夫」
こちらはネット上でも話題になった動画です。全然「大丈夫」じゃないですね。
私は、この人は自分のことを全然考えられていないな、と感じました。仕事場にも自分がいるし、家族にも自分がいる、友人の和の中にも自分がいるはずなのに、自分へのケアが全然できていない。こんないつ倒れるか分からない状態では、結局全てに迷惑をかけてしまうことになりかねません。
私自身も、保育園の送り迎えをするようになった当初は、日中綱渡りをして夜に力尽きる毎日でした。おそらく周りからも余裕が全然無くて心配されていたと思います。もちろん自分の趣味の時間は優先的に削っていました。しかし、一度体調を崩してしまったとき、一人で抱え込むのではなく、自分の状態も省みないと結局各方面に迷惑をかけてしまうことを強く実感しました。
仕事や子供のことを考えると自分のことは後にしてしまいがちですし、全ての関係者の理解を得るのは不可能ですが、それでも自分が潰れてしまうよりはマシです。ワークにもライフにも自分が入っています。うまくバランスを取る必要性をこの動画は感じさせてくれました。
触れ合うこと:公共広告機構CM 抱きしめる、という会話・父親篇
少し古い広告ですが、父子のコミュニケーションについての広告です。
忙しいと、つい子供のための用事をこなすことに囚われてしまったり、言葉でのコミュニケーションに頼ったりしてしまいがちです。しかし、ちゃんと子供に身体を向けて、触れ合うことも大事なことだと思いますし、意識しないとなかなかできません。
この広告を見た後はつい子供を抱きしめてしまいました。その時は(たぶん)喜んでくれましたが、思春期になったらすごく嫌がられるらしいので、卒業の時期は見極めたいと思います…。
無意識の見え方:Fragile Childhood – Monsters
酔っぱらった親というものは、子どもたちの目にどう映っているのだろう?
[Cannes Lions]カンヌライオンズ2014 受賞作まとめ(1) – NAVER まとめ
動画では、「私達が酔っぱらっているとき、子供たちにはどう見えているのだろう?」という文章が書いています。しかし、この文章が違うものであっても、成り立つ作品だと思いました。
「自分が仕事で忙しいとき」「自分がイライラしているとき」「自分の痛いところを突かれたとき」など、自分が無意識なときにそれを子供はどう見ているのだろう。
常に自分の振る舞いに意識的になることは難しいですが、もし子供に恐怖心を植え付けてしまうような瞬間があるのであれば、それは意識的に見直したいものです。
「○○な子は…」:DEAR FUTURE MOM | March 21 – World Down Syndrome Day | #DearFutureMom
ダウン症の子どもとその家族を支援する団体COORDOWN ONLUS。
同団体が3月21日の「世界ダウン症の日」にあわせて制作したオンライン動画「DEAR FUTURE MOM(未来のママへ)」は、6月21日現在でYouTubeでの再生回数が520万回を突破、世界中で注目を集めている。
その内容は、ダウン症の子どもを妊娠している女性に宛てた、お腹の子どもからのメッセージという設定。動画には多くのダウン症の子どもたちが登場し、ダウン症を持って生まれた子どもも、他の子どもたちと同じようにいろいろなことができるようになること、家族とともに幸せな人生を送ることができることを自分の言葉で伝えている。
【カンヌ受賞作品詳細】ダイレクト部門/PR部門 #宣伝会議 #sdkg_lions | AdverTimes(アドタイ) – Part 2
第一印象は「どの子も全然違うなぁ」でした。
「ダウン症の子」という括(くく)り方で見てしまうと、同じように見えてしまいますが、動画を見るとそれぞれの表現、振る舞い、考え方が全然違うのがよく分かります。
そう気づいた後、自分自身は、ダウン症に限らず「○○な子は…」という風に括って考えてしまっていないかと思い返しました。気を抜くと「五体不満足な子は」「お金持ちの家の子は」「ひとりっ子は」「B型の子は」「成績の良い子は」など、色々なラベルを貼ってしまって、子供の今の姿をちゃんと見ようとしていないかもしれません。
自分も少し前までは、自分の娘が、誰とでもすぐ仲良くなって人の心をつかむ「人付き合いの上手な子」だと思っていました。実際に保育園に通い始めてもあまり抵抗も無いようで、かなり社交的でした。しかし、数ヶ月たった今、最近は外に出ても知らない人を前にすると俯(うつむ)いて黙ったり、園内での振る舞いも変わっていることに気づきました。いつまでも「人付き合いの上手な子」だと思っていると、本人に酷なことをしかねないな、と反省することがありました。
ダウン症の話はこのような呑気な話ではないのですが、動画を見た後、自分を振り返らざるをえませんでした。
見ているものが違う:瀋陽市心理研究所”The more you connect, the less you connect”
中国 瀋陽市にある心理研究所が、スマートフォンやSNSに依存しがちな現代人に向けて、「もっとリアルの世界を充実させましょうよ」と訴えるために実施したプリント広告。
ひと目でよく分かるポスターです。
私はこれを初めて見た時、「子供目線でこのポスターを作るとどうなるだろう?」と考えました。
子供目線でこのポスターを作ると、親とおもちゃと食べ物以外が異常に大きくて、ほかはほとんど描かれないような気がします。もしかしたら大人には見えないものが見えているかもしれません。
子供はよく大人の様子を観察していますし、おもちゃで遊び始めると周りのものが全く見えなくなったりします。一方で、認識しているものの数は大人より圧倒的に少ない気がします。その分、認識しているものに関しては細かく、先入観なしで観察しているようにみえます。また、子供の寝ているところで寝てみると電灯の光が目に入ることに気づいたり、子供の目線に合わせると大人がすごく大きく見えたり、色々な違いが分かります。
そういうことを考えると、子供がこの作品を作ると全然違うものになるでしょうし、見てみたいなと思います。
親と子では見えているものの種類も大きさも違う。そんな当たり前のことですが、このポスターを見て、大人同士の違いよりも、大人と子供の間は想像できないほど違うんだろうと思うようになりました。
自分の無意識な行動を意識したい
今回紹介したものは、どれも親が意識していない部分に関するものだと思っています。
意識しているときは子供のことを思っていても、無意識で子供を傷つけたり、寂しい思いをさせてしまっているかもしれません。ただ、親も人間なので、全てを意識することはできませんし、自分自身のこともケアしないと耐えられなくなってしまいます。バランスを取りながらで良いと思いますが、せっかくの機会なので、各作品で扱われているような自分の無意識な行動を振り返ってみてください。
例えば、この記事は3400字以上あって、よほどの読書スピードじゃない限り、数分間画面を見ていることになります。一度画面から目を離して、子供の今の様子に目を向けてみてもらえると嬉しいです。
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都内在住の父親1年生。5月で娘が1歳になります。
あやすつもりでやっていたポイスパーカッションを、娘がマネし始めました。おっぱいは出ません。
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